春の出会いもの
日本料理には、「出会いもの」という言葉があります。
季節の食材は、そのタイミングによって、「走り(出始め)」「旬(最盛期)」「名残り(終わり)」というようにめぐっていくのですが
同じ季節の舞台にいる食材のマッチングの妙が「出会いもの」です。
たがいの味や香りを引き立て合う、相性のよい組み合わせ、まぁテッパンなのです。
春の出会いものの代表といえば、若竹煮の「たけのことわかめ」
ぶり大根、にしん茄子・・・出会いものは、海の幸と山の幸、異世界の出会いがドラマチックですね。
私が好きな春の出会いものは、「菜の花とホタルイカ」です。
ほろ苦い菜の花と肝の詰まったホタルイカは、主食もお酒もすすむ味
ぬたや炊き合わせも大好きですが、にんにく・アンチョビと合わせたオトナ味のソテーはすごくおすすめです。
家飲みでも大人気メニューなので、簡単なつくり方をご紹介したいと思います。
「菜の花とホタルイカのガーリックアンチョビ風味」
*菜の花 1束、ホタルイカ 1パック
オリーブ油 大さじ2、にんにく(みじん切り) 1/2個分、アンチョビフィレ 2〜3枚
フライパンにオリーブ油を入れ、にんにく、赤唐辛子加えて香りを出し、アンチョビを加えて細かく崩すように炒める。
4~5cm長さに切った菜の花、ホタルイカを加えて炒め合わせてこしょうで味をととのえる。
(アンチョビはかなり塩気があるので、塩は味を見て必要なら加えてください。)
パスタに絡めても、美味しいですよー
美味しい春の出会いの味、作ってみてくださいね。